これからのキーデバイスはセンサー

私の20代は、メインフレーム、と言ってもわからない人が増えて来たかもしれませんが、部屋を占有して専用の空調が必要な大型計算機を設計していました。

当時、マイクロプロセッサも出始めており、インテルとモトローラがアーキテクチャを競っている時代でした。マイクロプロセッサがメインフレームを完全に打ち負かすようになるとまでは予想しませんでしたが、ワークステーションやミニコンは置き換わるだろうな、とは薄々感じていました。

今やインテルとアームがCPUの覇権を競う時代になりましたが、それらのメイン市場はサーバとスマホですから、しばらくは棲み分けになるでしょう。その覇権争いに入り込む余地は他の業者にはほぼない、と言っていいでしょう。

というような話をなぜここでしているかと言うと。シリコンデバイス一個が世界を変えて来た時代を生きてきて、どんなデバイスが主流になるかで自分の立場、仕事が全く変わってしまうことを体験したので、今後のトレンドに相当敏感になったのです。

と言うわけで、展示会とかネットとか、実際メーカの人と直にお話しするなどして感じるのは、今後のIT業界を左右するのは「センサー」との感覚を得ています。もう一つ、「無線チップ」に今まで注目して来たのですが、そろそろプレイヤーは固定化して来た感があります。近距離は言うまでもなくWi-FiとBluetoothですね。長距離の5Gはキャリアの仕事なので我々のような業者は出る幕がありません。LPWAも基地局を持った方が勝ちで、ありがたく使わせていただくだけです。

「無線」は標準化してシェアを取る競争が全てです。お互い同じ方式でないと繋がりませんから。それに比較すると「センサー」には多様性と裾野の広がり、そして中小零細の出る幕が感じられ、我々のような業者には魅力的です。


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