個別最適から全体最適へ

外からの情報が乏しく部門内の情報でビジネスをしていると「個別最適」に陥りがちです。「個別最適」が分かりづらい人のためにこんな例を挙げておきます。

「戦国時代、自分の領地だけに通用する法律を一生懸命整備した大名がいた。ところがその後隣国と戦って領地を失ってしまった」。現代社会、会社内でこんなこと良くありますよね?その事業を成り立たせるための効率化を追求していたが、そのうちその事業がなくなってしまった、というような。

特に技術開発部門は開発途上にあるものを公にはしないのが普通なので、公にできる状態、つまり販売開始まで開発方針を大きくは変えられない宿命を背負っています。IT業界にはもう一つ「互換性」と言う足かせもあって、世間の方向性が見えていても違う方向に舵を切りにくい性格もあります。

自部門、または自社内に閉じた最適化は所詮「個別最適」に過ぎません。事業が生き延びようとすれば、世界全体、超長期に渡る「全体最適、もしくは長期最適」を目指すべきだと思います。


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